ロボットコラム
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この度、コラム欄執筆を担当することになった伊藤です。
最初のコラムは、現役時代に学んだ「人間尊重経営」についてのエピソードです。
一般的には、「従業員を大切にする経営」として知られている内容だと思います。
自分は現役当時、海外拠点の生産立ち上げ業務に主として従事していましたが、「ヒト(従業員や幹部)、モノ(原材料や生産設備)、カネ(収益金の現地還元、投資)」の現地化が徹底され、なかでも「ヒトの現地化」が非常に強調されていました。
創業時に日本で制定された社是(企業理念)の現地版作成のプロジェクトがあり、現地人を交え活発な議論が始まりました。
単なる翻訳に終わらず最適な現地語を探す中で、内容がよりブラッシュアップされていったのです。
この現地版社是が現地従業員の共感を呼んだのはもちろんです。
日本オリジナル版より現代的で、より普遍的ある点から、日本本社の社是も見直されました。
「海外製のものでもよいものは良いと受け入れる企業文化」も、この理念の逆輸入につながったと思います。
この現地版社是(英語)が日本語版に代わって、その後ほかの海外拠点の理念づくりのベースになってゆきました。
理念策定に参加することで、「自分たちの会社である」と従業員モチベーションも高まり、結果として離職する現地人スタッフは幹部クラスを含め、比較的すくなかったようです。
国内だけでなく、海外経営でも「一人一人の従業員の声・意見を大切にすることが非常に重要である」と感じた出来事でした。
PS:最新の企業理念(社是)ですが、ご興味のある方は本田技研工業ホームページでどなたでも閲覧できます。
本田技研工業HP:https://www.honda.co.jp/guide/philosophy/?from=navi_drawer