ロボットコラム
カテゴリ : ロボット情報
いつもコラムのご愛読、ありがとうございます。
今回はより身近で、人間(作業者)と一緒に働くことができる「協働ロボットの進化」についてのコラムです。
改めてですが、協働ロボットとは、産業ロボットの一種で、人(作業者)と一緒の空間で作業を行なうことができるロボットです。
従来の産業ロボットは、作業者安全確保のために大掛かりな安全柵(ガード)やシステムが必要で、大企業や製造業以外ではなかなか導入するためのハードルが高かった実情があります。
特に中小企業やサービス部門などで、導入するにあたっては、次のような課題点がありました。
~1,取り扱う対象物の大きさ、形状、硬さなどが不均一
~2、操作やシステムを管理するノウハウが社内に不十分
~3、安全確保に対する対策が十分おこなえない
最近時の協働ロボットは、この課題点をそれぞれ次のような技術で対応・解決しています。
~1,大きさや形状変化に対する認識技術の進化、安定把持のための力制御の実現
~2,初心者にも容易に扱えるロボットテイーチング技術の実装
~3,接触感知と安全制御を行うAI技術の発展
(テックマンロボの写真) (ロボットバリスタの写真 )
次に紹介する協働ロボット「テックマン」もそれぞれの課題に対し、ユニークな技術で対応しています。
(テックマンは大きさも手頃で圧迫感もなく、サービス業などでも展開可能なサイズで、いよいよ産業から協働へ進化したことが実感されるロボットです。)
(実践事例:添付写真は、シンガポールのカフェで働くロボットバリスタです。)
~1、SMART(スマート):対象物の認識
テックマンは内臓ビジョンシステムを標準装備しており、さまざまな対象物の識別など視覚的業務の実行を容易に行うことができます。
~2,SIMPLE(シンプル):工学知識不要なテイーチング
テックマンはロボットの動作編集を、従来のプログラミングでなくグラフィカルUIを使用し、プロセスフローを描画(ドラッグ&ドロップなどの操作でより簡単に)するように行えます。
~3,SAFE(安全):安全な作業環境の確保
作業者が近づいた場合の低速モードや、万が一接触した場合の接触感知やソフト停止など安全な作業環境を確保しています。
協働ロボットは、従来の産業ロボットからますます身近な存在(サイズ的にも)へ進化しつつあります。
今後ますます人手不足や熟練者不足が予測されるなかで、皆さんの会社でも協働ロボットが検討段階から、いよいよ導入・実践段階にはいってきていると、筆者は考えています。
※コラム掲載の写真は「テックマンロボット」のホームページより転載しております。