アバターROBO CAFE の紹介

2022年05月20日　執筆者:伊藤吉泰(イトウヨシヤス)

皆さんは「アバターロボカフェDAWN」をご存じですか？東京は日本橋にある分身ロボット「オリヒメ」が働くカフェです。（DAWNは分身ロボットカフェ常設実験店です。）

おしゃれなカフェレストランですが、普通のレストランと一味違うのは、受付や席への案内・席での注文受け食事配膳など、カフェ業務のかなりの部分をアバター（分身）ロボットのオリヒメが担当している点です。（オリヒメが担当しないエリアもあります）

アバターロボットとは、パイロットが「お客様の様子を見る」、「お客様の声を聴く」などロボットを通じてまるで現場にいるように対応することができるロボットなのです。視覚や聴覚などロボットを自分の分身として使えるものです。

コロナ禍の現在、テレワークでも働く機会が確保できるメリットがあり、日本橋のカフェですが、九州のかたや、外国（オーストラリア）のかたなどもパイロットとして働いています。（最新のパイロットはCAFEホームページにて紹介されています）

会話を楽しむだけでなく、パイロットが持っているノウハウなどもロボットを通じて、現場で生かせるメリットもあるようです。（例として外国語会話能力や、料理に関する知見など）

外出の困難な方や、歩行に不自由のある方なども、このアバターロボットを通じてこのカフェで働くことが可能となっています。このロボットを通じて、より多くの人に働くチャンスが広がっているのです。

カフェ利用（オリヒメ対応ゾーン）には予約が必要ですが、当日空きのある場合もあるようです。また、オリヒメの活躍シーンを見守るだけの見学ゾーンもカフェにあるようです。日本橋で、近未来社会を体験してはいかがですか？

（最新のカフェの予約状況や利用に関しては「DAWNカフェのホームページ」をご確認ください）

（ちなみに、2022年5月29日から6月20日までは、ロボット改良と店内改修工事のため休業予定です）

写真等提供：株式会社オリイ研究所様

伊藤吉泰(イトウヨシヤス)本田技研工業OB (北米・中国　現地法人・生産拠点駐在含む）: 2021年度より浜松ロボット産業創成研究会のコーディネータに就任。

本田技研工業では海外拠点での生産ラインの企画や立ち上げ業務、国内生産ラインのライン長などを歴任。得意領域は機械安全やロボット安全など労働安全分野、工場動力などでの省エネ/環境対応など。